3歳 バイオリンを始める
父も母もピアノやバイオリンを習ったことがあるわけではなかったが、
「何か一つ一生続けられるものを」「手が小さいからピアノは無理だと思って」
母の憧れもあり、バイオリンを習わせることになったそう。
小学生 休会と再開
小学3年生の時に、友達と遊びたくてバイオリンを2ヶ月休会した。
思っていたほど友達は遊んでなくて暇な時間ができてしまい、再開♪
小学5年生ごろ女性の先生に変わり、小さな手でも弾けるようにフォームも教本もイチからやり直し。
毎年夏には合宿があり、仲間がいることが嬉しく友達もでき、
異年齢の生徒さん達との合奏や交流が楽しかった思い出がある。
自分の教室でも合奏やクリスマス会などのイベントを大切にしているのはこの思い出があるから。
発表会の度にドレスのデザインを選んで作ってもらえることと
発表会でお花をもらえることがモチベーションだった。
中学・高校 生きる意味を模索する日々
姫路市私立賢明女子学院中学校、高等学校に進学
自宅から姫路城の中を通っての自転車通学
お城の美しさに癒され、美しい物は毎日見ても美しく、見るたびに感動するものだと知る。
高校2年生で音大進学を決める。
毎週、神戸へバイオリンとピアノ、ソルフェージュのレッスンへ 、月1度は東京の先生のレッスンへ通う。
大学 プライドはポッキリ
相愛大学音楽学部に進学。
中学高校時代の賢明生としての誇りを持って生きてきたが、大学では自分の実力のレベルの低さに愕然とさせられる。
そのような中でも友達に恵まれ、同じ学年の弦楽器専攻で弦楽アンサンブルを作って活動し、仲も良く今でも交流がある。
結婚・出産・育児と恩返し 社会を知る
私自身が厳しく育てられたため、怒らない子育て方法を探して、シュタイナー教育などを勉強
長女の幼稚園探しで故安部富士男園長先生と出会い 豊かな環境が生きる力を育み、発見・感性・知性の発達を促すことなどを学ぶ。
富士市では、アマチュアオケに入り、アマチュア奏者のレベルの高さに驚き目一杯楽しむ。
そして、頭の良い人はバイオリンも上手いということを再確認。
ジュニアオーケストラ指導はとても楽しかった。
2010年子育てサークル仲間と産後支援ヘルパー「月子」立ち上げ、 産前産後の家庭へ家事支援をする。
2023年終了。
ママ友ピアニストに誘われて演奏復帰。ベビー&マタニティーコンサートや リトミックコンサートなど開催。
「音楽家は変わり者」の自覚があったが、育児を通して少しは常識を知る事が できているはず。
これまでたくさんの方に子育てを助けて頂いた恩を次の代へお返ししたく、
地域の主任児童委員、赤ちゃん訪問員としても活動中。
現在 ブランクと復帰
一人目の妊娠中つわりのため楽器を構えられず、その後3人目の出産まで10年以上ほぼ楽器を触らない日が続き、演奏活動もできなかった。
「1日練習を休むと3日分下手になる」という話を信じていたので、教室再開は全く無理だと思っていた。
けれど、アンサンブルに誘ってくれる友人に恵まれ、子ども達の育児を通して視野も広くなり、どんなタイプのお子さんへも楽しいレッスンができるようになった。
自分が子どもを産むごとに、笑っても泣いてもぐずってもどんな子どもでも 、ますます愛しく感じるようになり、今は生徒さん達がレッスンに来て挨拶してくれるだけで最高に幸せ。
子どもが自分で毎日練習するなんて奇跡に近いことも、みんなそれぞれ素敵な個性があることも知ってしまった。
妹も神戸にてさいとうバイオリン教室を主宰しており、 お互いに指導法などを相談できて心強い存在。
音楽の好きな方々と、バイオリンを通して考える力・やさしい心・感性を豊かにし、自己肯定感を高め、魅力的な仲間との出会いとアンサンブルを一緒に楽しみたい!